目次   前のページ 次のページ

草の根通信Vol.55 国際草の根交流センター

能登大会特集:ボランティアの感想

役目を終えてホッとした 木下雅夫さん-中能登町分科会-
私は通訳ボランティアとして参加しました。アマチ収容所について発表した高校生の通訳では、難しい内容を伝えるのに大変苦労しました。また、中能登町長のスピーチでは、町長のお話を誤りのないように訳すことに特に気を遣いました。乏しい英語力を振り絞り、何とか無事に役目を終えてホッとしたことも、今はとても良い思い出として残っています。他のボランティアの皆さんの献身的な働きぶりには頭が下がる思いでした。

日本の文化を学び、日本人である事を再認識 奈良雄一さん-能登島分科会-
『もちつき』と『昔の遊び体験』のお手伝いをさせて頂きました。もちつきは、かまどに薪をくべて蒸篭でもち米を蒸し、臼と杵で搗く昔ながらのやり方で、能登島のおじいちゃんが80歳近いという年齢を思わせない手つきでお餅をついてくれ、外国の方々も興味津々といった感じで質問していました。
また、『昔の遊び体験』でおこなった竹とんぼでは、誰が一番上手に高く遠くへ飛ばせるかで大いに盛り上がりました。
能登島のプログラムは共同作業が多く、作業を通じて言葉を越えたコミュニケーションが図れたように思えます。 また、私自身が日本の文化を学び、日本人である事を再認識した経験となりました。

夢のような5日間 末吉大さん-志賀町分科会-
始まる前はあれこれと心配していましたが、始まってみれば、その心配も吹き飛びました。アメリカの皆さんの友好的な態度と、どんなときにも絶やさない笑顔に何度救われたことでしょう! 日本側スタッフ(ホストファミリーの皆さんも含めて)の献身的な協力にも感謝感激でした。
クロージングパーティで、会場を包みこんだ日米参加者の喜びに溢れた雰囲気は、今も忘れることができません。夢のような5日間でした。来年もまた新たな夢に出会えることを心より願っています。

生活様式が異なっても、楽しい時間を共有 小島和栄さん-一本杉分科会-
私は日本独自の文化である書道に親しんでもらうべく、参加者に習字用具一式を配り、硯に水を入れ、墨を擦る事から始めました。書の基本の一字である『永』を練習し、最後に日本の『心』を持ち帰ってもらおうと、色紙に『心』と書いてもらいました。
参加者の皆さんは、始め慣れない様子でしたが、試行錯誤を繰り返すごとに、書に親しみ心がなごんでいく様子が見られました。
後日、参加者の方よりお礼のお手紙をいただきました。生活様式が異なっても、楽しい時間を共有しあえた様な気がしております。

目次   前のページ 次のページ